こんにちは。風の丘リハビリセンター鳴海です。
今回は関節拘縮がある方へのアプローチをご紹介させていただきます。
こちらの方はパーキンソン病発症から15年を経過され、
腰椎圧迫骨折や左大腿骨骨折(保存治療)などの既往もあり、
脊椎の変形・体幹の姿勢保持困難・手指の震えといった症状の他、
左下肢短縮・股関節と足関節の屈曲拘縮・膝関節の伸展拘縮がみられています。
その為、上の写真のように足をフットレストに静置できず、
フットレストの角が、むくんだ足に突き刺さってしまっていました。
そこで、機能訓練指導員によるマッサージで緊張した筋肉をほぐしたり、
低周波治療器による電気刺激で、ご自分では動かさない筋肉の
収縮運動を促すといったリハビリを行っています。
また、移動時以外はフットレストを外すこととしました。
下肢の自重を利用して、伸展した膝が自然に屈曲するようになります。
向きが異なるので判りにくいかもしれませんが、
一枚目の写真と比較すると膝の屈曲角度が90度に近くなっています。
このような取り組みの結果、左脚は足底が平均して接地するようになり、
屈曲拘縮していた左の足関節も進展位がとれるようになっています。
足底の接地は、拘縮した脚で異常に働いてしまう筋肉の緊張の緩和につながります。
また、体幹を安定させるためにも重要なことです。
足の裏には全身のバランスを保つために必要なセンサーがあると言われています。
このセンサーを刺激することで、覚醒を保ち、安全な食事にも効果が期待できるのです。
少し話が拡がり過ぎましたが、
当施設では、さまざまな疾患・状態のご利用者様を幅広くお受けさせて頂き、
ご利用いただけているからこそ、今回のような個別的なリハビリが展開できています。
☺☺以上、風の丘リハビリセンター鳴海でした☺☺