入浴動作訓練 その2
こんにちは、機能訓練指導員の渡部です
前回は浴槽をまたぐための訓練を紹介しました。
今回は体を洗う動作の訓練をご紹介します。
自分で体を洗うとき、体が硬かったりどこか痛い所があると
体を洗いにくいので、筋トレやストレッチをしていきます。
まずは肩がどれだけ回るかをみて、ストレッチをします。
普段腕を上げる機会が減るとどんどん腕が上がらなくなってしまって
上にある物を取ったり頭を洗ったりすることが難しくなってしまうので
ストレッチをします。
続いて手を腰の後ろに回しています。
背中・腰を洗う時や、着替えの時にも手を後ろに回すことはあるので
後ろに回す運動をしています。
ここから手を上下左右に動かすと関節の動く範囲を広げる運動になるので
頑張ってもらっています。
2つの訓練の応用で背中を洗う動作ができます。
手が直接届かなくてもタオルを使えば十分背中は洗えるので
自立を促す支援として行っています。
続いて足を組めるか、みています。
足先を洗うには、座ったまま体を屈むか、足を組んでもらう必要があります。
腰が痛かったり体が硬いと屈むのは難しいので、足を組んでもらいます。
足を組むにも股関節が硬いと難しいので、硬くならないようにストレッチをします。
今回は入浴動作訓練、とくに体を洗う動作の訓練をしました。
体を痛めていたり、体が硬くて手が届かないといった状態でも
タオルを使ったり体の動かし方を変えるだけで出来ることはあるので
介助に頼りすぎない、自立支援を機能訓練として行っています。